伝統草農法

草農法による有機野菜生産や

モアークでは、栽培過程で農薬や化学肥料を使用せず、堆肥づくりも自然にある土着菌を活用し、人工培養されたものは一切使用せず歴史に学びながらの伝統的な草農法を行っています。草農法とは農薬や化学肥料が使用されるより以前、世界中で古来より行われてきた伝統的な農法です。自然界では、植物は枯れた後、土壌動物や菌類、微生物などにより分解され、腐葉土と呼ばれる土になります。この腐葉土は長い時間をかけ更に分解され、再び植物の栄養となります

草農法の土に含まれる自然の恵み

半年がかりで作りあげるモアークこだわりの土には、大自然の三つの恵みが隠されています。一つ目は自然循環を壊さない農法を行うために、草を主原料とする堆肥づくりです。自然な味わいを引き出すために目をつけたのは川原の草です。農場近くの小貝川には、イネ科やマメ科など生命力の強い野草が豊富に生えています。カルシウム豊かなスギナに、窒素が多く含まれるクローバーなどです。栄養分が豊富で、除草剤などを使用していない、安全な草を探し出し仕入れています。毎年初夏になると、河川事務所が洪水防止のため草刈をします。この草を毎年1000トン譲り受け、農場で撒く一年分のたい肥の原料として使用しています。
二つ目は微生物です。土の団粒化に役立つ微生物を3年を目安に長期熟成で育てます。そして堆肥が完全熟成した後も数年に渡り給水を断ち、室内保管することで空中から水分を取り込む特殊な微生物の繁殖を促します。この土中に空気穴を作る植物由来微生物の特徴を、干ばつに強いふかふかの土造りに最大限活かし役立たたせていきます。

三つ目は自然由来のバランスの良さです。国産の多種多様な自然草本植物だけを原料としてイオン化されるため、動物由来のものと違いアンモニア態窒素残留の心配もなく、土とすぐに馴染みます。施肥過多の心配もなく、多種多様な草本植物から集まる養分バランスが基になり、すこぶる栄養バランスが良いのも特徴です。結果として、おいしくて濃厚な味わいの健康的な野菜の育成を、苦労なく自然の力がもたらしてくれるのです。

これらを毎年5月末頃から仕込みを始めて熟成させます。すべて自然のものだけで作る土にこだわっています。
この土で育つ野菜は、安全・安心、味も良く栄養価の高い有機野菜になります。人工培養されたものは一切使用せず、歴史に学びながらの伝統的な草農法を行っています。


有機農業に欠かせない雑草取り

雑草取りは有機農業で最も大切で大変な作業です。農薬を使わず、栄養分の豊かな畑では、放っておくと雑草が生え放題となってしまうため、日々の手入れは欠かせません。
時には、一日12時間つづけて雑草を取り続ける日もあります。
足腰に大きな負担となる雑草取りですが、これも自然に優しい草農法だからこその苦労です。収穫作業においても、機械なら30分ですむ作業ですが、約10倍の時間をかけ、手作業にこだわっています。